KTHのacademic yearは前期と後期に分かれており、それぞれ30ECTS(単位)を取ります。一般的な一つの授業は7.5ECTSなので、それぞれ授業は4つずつしかとらないことになります。しかも前期と後期それぞれが二つのピリオドに分かれている(つまり実質クオーター制)ため、1ピリオドで二つしか同時に授業を取りません。日本の大学や大学院の感覚からするとかなり少ないように思えますが、2つの授業がそれぞれ週4コマほどあるため、結構忙しく、授業の内容もどんどん進んでいきます。
日本とは違い修士学生は授業を履修するのみで研究を行わないため、毎週しっかり勉強していけば少し余裕がある程度のキツさなのですが、僕の場合は個人的に研究室で研究もするため、ほかの友達と遊んでいると手に負えなくなってしまいます。
KTHの授業と日本の授業との大きな違いは、先生や生徒の授業に対するモチベーションがかなり高いところだと思います。
僕が日本で受けた授業の中にはもちろん講義がわかりやすく、かつ授業資料がかなり詳しいものもありましたが、すべてではなかったと思います。僕が受けている授業と友達の話を聞く限り、KTHの授業は毎回の講義資料や講義ノート、演習問題の問題(かなり量がある)や解説など一通りすべてきちんと与えられ、講義や課題だけでなく自分でもきちんと勉強できるように配慮されているように思います。ここまできちんと資料が与えられるようなことは日本ではなかなかありませんでした。(少なくとも自分の経験上)
また、授業中に学生が寝ている姿はほとんど見ていません。日本では授業中に後ろの方で寝ている生徒が割といますが(
ただ僕の専攻である制御工学に関しては、僕の大学にも名だたる先生方がいるため一概には言えないかもしれないですね。
しかし、授業資料がそれだけしっかりしているということは、それを作成するTAの負担もかなり大きそうです。僕は日本の研究室でTA業務をこなしているドクターの先輩方を見てある程度大変さを知っているため、課題のエラーや質問などの対応をしている姿を見ていつも陰ながら応援しています。
そして驚いたのが、ロボティクスを専攻しているスペイン人の友達が課題でROSを使っていました。僕は制御工学専攻なので研究室で使ったことあるくらいですが、日本の大学でも授業で使っているところあるのでしょうかね?
その友達曰く、「スペインの大学でもプロジェクトの授業でROS使ったことあるけど、使える人はかなり少ない。けどこの大学のロボティクスの学生たちはみんながROSのプロフェッショナルで、先生たちも知ってるからすげえ」とのことです。やはりヨーロッパ有数の工科大KTHだからこそなのでしょうか。
KTHの授業は総じてかなりやりがいがありかなり充実していると思います。
まあ授業だけやって満足しないで研究しろって感じなのですが。これから頑張っていきます。。。
とりあえずもらった論文たちをしっかり読んで、一緒に研究しているPh.Dの論文の仮定をどう緩和するか考えたいと思います。
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