2018年9月29日土曜日

散髪

ついに髪を切りました。
出発前にスウェーデンで髪を切るのが楽しみだと言いふらしていたので、あえて髪の毛が長い状態で出発しました。
そこから一か月も伸ばしたためかなり長くなってしまいました。

ストックホルムは美容院の相場も高いようで、一番安くて3000円、普通の価格が4000円から5000円という感じになっていました。
僕はネットで検索して、 The best 10 haircut in Stockholm というページがあったのでそこで一番安いところに行きました。
日本のウェブサイトでも、「渋谷のうまいラーメンベスト10」みたいな安易なサイトはたくさんありますが、ヨーロッパでも同じくそういったサイトはたくさんあるんですね。

切る前の髪型はこんな感じでした。



まあ普通ですね。前髪が長くて邪魔でした。
そして、出発前にいろんな人に言いふらしていた通り、「スウェーデンのポピュラーな髪型にしてくれ、全部任せるから。」と言って切ってもらった結果がこちらです。



。。。意外といいんじゃないですか?これ。
ネットでは、ヨーロッパの人はアジア人の髪質に慣れてないからひどいことになる、ということがたくさん書かれていましたが、うまいこといい感じの短髪に仕上げてくれたような気がします。

トータルでかかった時間は約20分です。シャンプーもしてもらいました。めちゃくちゃ早いです。このうち、半分くらいの時間はずっとバリカンされていたような気がします。何度も何度も長さを切り替えてずっと剃られていました。人生で初めてここまで短くしたと思います。
ただ、ここ最近のストックホルムは急に気温が低くなってきているので、頭の横と後ろが異様に寒くて結構きついです。

まあしかし失敗ではない?と思うので、成功といっていいんじゃないでしょうか!
皆さんの評価コメントで教えてください。

2018年9月22日土曜日

KTHの授業

ようやくKTHの授業について書いてみようと思います。

KTHのacademic yearは前期と後期に分かれており、それぞれ30ECTS(単位)を取ります。一般的な一つの授業は7.5ECTSなので、それぞれ授業は4つずつしかとらないことになります。しかも前期と後期それぞれが二つのピリオドに分かれている(つまり実質クオーター制)ため、1ピリオドで二つしか同時に授業を取りません。日本の大学や大学院の感覚からするとかなり少ないように思えますが、2つの授業がそれぞれ週4コマほどあるため、結構忙しく、授業の内容もどんどん進んでいきます。

日本とは違い修士学生は授業を履修するのみで研究を行わないため、毎週しっかり勉強していけば少し余裕がある程度のキツさなのですが、僕の場合は個人的に研究室で研究もするため、ほかの友達と遊んでいると手に負えなくなってしまいます。

KTHの授業と日本の授業との大きな違いは、先生や生徒の授業に対するモチベーションがかなり高いところだと思います。
僕が日本で受けた授業の中にはもちろん講義がわかりやすく、かつ授業資料がかなり詳しいものもありましたが、すべてではなかったと思います。僕が受けている授業と友達の話を聞く限り、KTHの授業は毎回の講義資料や講義ノート、演習問題の問題(かなり量がある)や解説など一通りすべてきちんと与えられ、講義や課題だけでなく自分でもきちんと勉強できるように配慮されているように思います。ここまできちんと資料が与えられるようなことは日本ではなかなかありませんでした。(少なくとも自分の経験上)
また、授業中に学生が寝ている姿はほとんど見ていません。日本では授業中に後ろの方で寝ている生徒が割といますが(自分もそうでしたが)、こっちではほとんどいないです。そして不思議と自分も寝ようとは思いません。おそらく学生のモチベーションが高いだけでなく、先生も資料をきちんと与えてわかりやすく講義しようと取り組んでいるからなのではないかなぁと勝手に思っています。
ただ僕の専攻である制御工学に関しては、僕の大学にも名だたる先生方がいるため一概には言えないかもしれないですね。

しかし、授業資料がそれだけしっかりしているということは、それを作成するTAの負担もかなり大きそうです。僕は日本の研究室でTA業務をこなしているドクターの先輩方を見てある程度大変さを知っているため、課題のエラーや質問などの対応をしている姿を見ていつも陰ながら応援しています。

そして驚いたのが、ロボティクスを専攻しているスペイン人の友達が課題でROSを使っていました。僕は制御工学専攻なので研究室で使ったことあるくらいですが、日本の大学でも授業で使っているところあるのでしょうかね?
その友達曰く、「スペインの大学でもプロジェクトの授業でROS使ったことあるけど、使える人はかなり少ない。けどこの大学のロボティクスの学生たちはみんながROSのプロフェッショナルで、先生たちも知ってるからすげえ」とのことです。やはりヨーロッパ有数の工科大KTHだからこそなのでしょうか。

KTHの授業は総じてかなりやりがいがありかなり充実していると思います。少なくともどこかの大学みたいに実質必修の文系やキャリアなどのようなものがないのでストレスフリーです。
まあ授業だけやって満足しないで研究しろって感じなのですが。これから頑張っていきます。。。
とりあえずもらった論文たちをしっかり読んで、一緒に研究しているPh.Dの論文の仮定をどう緩和するか考えたいと思います。

2018年9月21日金曜日

風邪

先週の水曜日に風邪ひきました。。。
留学開始から一か月、いよいよ生活にも慣れて来たというところで完全に気温の変化にやられてしまいました。
しかし風邪薬を飲んで一晩寝たら熱はすぐ下がったのでまだ良かった方だと思います。留学には風邪薬が必須ですね。

そして風邪をひいた後の金曜から日曜日までは、大きなフェリーに乗ってエストニアのタリンというところまで友達と旅行に行ってきました!KTHの誰かが企画?をしていたもののようで、キャビンにはKTHの留学生たちがたくさん乗っていました。風邪はまだ治っておらずつらかったのですが、友達もみんな風邪気味だったようで、みんな咳してました。やはり季節の変わり目は万国共通でつらいんですね。


フェリーはめちゃくちゃ大きく、中も結構豪華でした。こういった大型客船に乗って旅行するのは初めてでワクワクしました。
夕方にストックホルムを出発し、船の中で2000円もするハンバーガーを食べた後、船の中の免税ショップでお酒をたくさん買ってみんなで飲んでいました。
スウェーデンは消費税が25%もあることに加え、酒に関しては厳しい規制があるため、国が指定した店でしかほとんどのお酒は買えず、さらにアルコール度数によって課税されるという極め付きです。そのためほかの国よりも免税店のありがたみが半端ではなく、あらゆるものがめちゃくちゃ安く見えました。
僕はビール缶24本と、ベルギーの友達に教えてもらったクレームブリュレのような味がする31%お酒、さらにピンク色のジンも買いました。強いお酒たちは日本帰ってからみんなに少しずつふるまいたいと思います。



みんなでヨーロッパの飲み会ゲームをしながら酔っぱらった後、12時を回る前くらいに船の中のクラブに行って踊りました。船の上なので波で全体が揺れており、酔っぱらってるのもあいまって不思議な感じでした。最近気づいたんですが、ヨーロピアンって日本人から見たらめちゃくちゃパリピですね。特にスペイン人がめちゃくちゃ体力あって、ついてけないです。3時くらいまで踊って疲れ果てたので僕は先に寝ましたが、みんな4時とかまで踊ってました。

土曜日の朝10時頃にエストニアのタリンというところにつきました。あんなに遅くまで踊っていたのにスペイン人の友達はみんなピンピンしていました。
エストニアについて一切の知識がなかったので、とりあえず街をぶらぶら歩いて観光スポットを回りました。タリンの街並みはストックホルムとはまた違った雰囲気で、建物の色合いがかわいくて素敵でした。タリンのほうがより古い街並みといった感じでした。


昼ご飯ではヘラジカ(elk)のリブを食べました。ヘラジカってご存知でしょうか。北欧や北アメリカに生息するシカで、よくスウェーデンのお土産屋さんなどでもシンボル的なキャラとして扱われたりしています。北アメリカのものは「ムース」と呼ぶらしいです。体長は2mほどもあり、車なんかよりでかいです。ノルウェー人の友達すらこの肉は食べたことないと言って驚いていたので、結構珍しいものを食べれたようです。ラッキー
ちなみにめちゃくちゃおいしかったです。特に臭みなどの癖もなく、非常に柔らかくて食べやすかったです。ついてきたソースは普通のBBQソースでした。


帰りのフェリーでも同じく酒を飲んでクラブで3時くらいまで踊ってから寝ました。風邪のせいで喉を傷めていたので、この旅行のせいでしばらくまともな声が出せなくなりました。
僕は酒に弱いので、すぐべろんべろんになって友達にかなりネタにされ、その後しばらくしたら復活したのでさらにネタにされました。
ヨーロピアンはみんな酒強いです。テキーラのショットを何回も飲んで平気そうでした。

風邪ひいたのとタリンの旅行のせいで勉強も研究もまったくできなかったので、これから頑張りたいと思います。。。

2018年9月8日土曜日

小旅行 ガムラスタン

この前の日曜日、ストックホルムから電車で15分ほどのところに位置するガムラスタンに、地球の歩き方を片手に行ってきました。スウェーデンの宮殿がある旧市街で、ストックホルムと言ったらここ、という有名な観光スポットの一つです。

  

駅から降りたとたんこんな感じの街並みが続きます。天気が良かったこともあって、歩いてるだけでどんどん気分が上がっていきました。大学の周辺などにも古くてかわいらしい建物が多いのですが、ガムラスタンはずっとそのような建物が続いていて、より古風な雰囲気でした。ほんとに歩いているだけで楽しかったです。
 

道を歩いているとこんな感じでよくわからない像がちょいちょい置いてあります。ガムラスタンに限らず、ストックホルム市街も歩いているとよくわからん像が急に出てきたりしてちょっとびっくりします。スウェーデンの人たちは像が好きなんでしょうか。
また、町中にこのかわいいライオンの像もたくさん置いてあります。これなんなんでしょうか?よくわからないですがこれはかわいいです。

 

しばらく歩くと王宮の前で衛兵たちの交代式が始まりました!どうやら一日に一回しか行われないらしく運がよかったです。王宮前には衛兵たちが何人かいて、姿勢よく歩き回っています。何もないところを延々と往復していたり同じところにずっと立っているのを見ていると、一日の時間が長く感じそうな仕事だな。。。と思ってしまいました。

さらに少し歩いたところにフィンランド教会というところがあります。ここは人気の観光スポットなのですが、何が有名なのかというと教会ではなく教会の前にあるアイアンボーイという小さい少年の像です。体育座りして空を眺めているちっこい少年の像で、シュールでかわいいと人気らしく、冬にはマフラーや帽子をかぶっているそうです。なぜか周りにコインがたくさん置いてありましたが、乞食のおじさんが拾い集めていて微妙な気持ちになりました。

その後はノーベル博物館に行きました。過去のノーベル賞受賞者たちについての資料が様々見れます。ただ、日本人以外の受賞者について特に知っているわけでもないので、ほとんどの資料をすっ飛ばしてしまいました。
 

ところどころ椅子がつるされていてなんだろうと思ってみていたら、椅子の裏にサインが書かれていました。後で知ったのですが、ノーベル賞受賞者はこの博物館内のカフェの椅子にサインするのが恒例らしく、つい最近ノーベル生理学医学賞を受賞した大隈先生もこの博物館の椅子にサインしていたそうです。カフェの椅子全部ひっくり返してみておけばよかった。。。
しかし上につるされていた椅子の中に山中先生のサインは見つけました!人気の受賞者は上につるされるんですかね?

最後にジェラートを食べて、お土産屋さんでマグカップを買って帰りました。ジェラートに国旗を刺してくれるところが良いですね。
スウェーデンの雑貨は本当にデザインがおしゃれでかわいいものがたくさんあります。今度じっくり雑貨屋を巡るのもいいですね。
 

なんか普通に旅行ブログみたいになってしまいました。今度は大学内の写真とか留学っぽい記事も上げたいと思います。

スウェーデンのスーパー

ようやく生活にも慣れてきて落ち着いてきました。この留学が初めての一人暮らしなので、最初のうちは料理をどうすればいいのか全く分かりませんでした。

スーパーに行っても何を買えばいいのかわからないし、値札を見ても書いてある言語はすべてスウェーデン語で、商品説明にも英語は一切書かれていないため、そもそも自分が手に取っているものが何なのかわからないことが多々あります。


また、ネットで「一人暮らし 料理」的な検索をしても、出てくるのは和食ベースのものが多いため、調味料に酒やみりん、味噌など、こっちのスーパーで買えないものが使われており、作れないじゃん!となることが多いです。

そのため、最初はパスタとレタス、チキン、そしてスーパーの惣菜ばっかり食べてました。レンジでパスタがゆでられる奴を日本から持ってきていたので、パスタソースと麺だけあれば割と手軽におなか一杯になります。やはりパスタは一人暮らしの味方ですね。Barilla 最強。


しかし毎日パスタはさすがにすぐ飽き、スーパーの惣菜は日本ほどクオリティが高くないので毎日食べるのはきついです。そこで、とりあえず野菜と肉があればできる野菜炒めを作ろうと思いたちました。
ここで意外かもしれませんが、スーパーの野菜はめちゃくちゃでかいです。アメリカじゃないからそんなことはないだろうと思ってましたが違いました。でかいです。 


家族で食べるならこのサイズで何ら問題はないのですが、一人暮らしでこのサイズは一気に料理できないため、全部切ってから冷凍しました。
ちなみにこのでっかいなすを乱切りにするとこうなりました。でかすぎです。乱切りっていうんでしょうかこれ。


味付けはスーパーでたまたま見つけたアジアの心(醤油)を使いました。ソイソースって一応ニーズあるっぽいですね。

最終的にこんな感じになりました。スウェーデンで売られている米はタイ米とかインド米みたいなものが主流なので、この頃の僕の主食はまだパスタです。

野菜炒めの見た目はきったねぇですが、味は悪くなかったです。久しぶりの日本の味だったのでむしろめちゃくちゃ美味かったです。アジアの心取り戻しました。

しかしやはりこの味には米ですよね。。。日本の米が食べたいです。ということで僕より先に留学していた同じ大学の先輩に聞いたところ、大学の近くにある Oriental Supermarket というところで買えるらしいです!早速行ってみました。

扉が開いた瞬間アジアンなにおいがツーーーンと鼻に突き刺さってきました。すごいです。ずっと嗅いでたら気持ち悪くなりました。
中国、韓国、日本のカップ麺や調味料など、ほんとにいろいろ売ってました。日本のカレールーさえも売ってました。ちなみに日本のカレーはまさに「日本の」カレーなので、海外では似たようなカレールーは無いっぽいです。
しかし、醤油は1L 800円、カレールーは1箱700円など、日本と比べるとどれも2倍~3倍程度の値段で結構高く、何でもかんでも買うと結構食費がかさみそうです。
そして、ついに日本?の米を見つけました!

最高級って書いてあってかなり怪しい感じしますが、5kg 2400円と、値段はそこまで高くなかったです。もう一つ安いものがあり、10kg 3000円でしたが、さすがに10kg持って帰れないので、最高級米を買いました。
家に帰って早速鍋で炊いたところ、ほんとに日本の米そのものでかなりおいしかったです!最高級って程ではありませんが。
ついでにカレーも作ってみました。日本で売ってるカレールーと同じものなので当たり前ですが、めちゃくちゃおいしかったです。


これで野菜炒めと日本の米、さらに日本のカレーをも手に入れたため、かなり食生活が安定しました。もうあんまりスウェーデンって感じしないです。
さすがにスウェーデン感がなさすぎるので、今度それっぽいものにも挑戦してみようと思います。

こまめにブログを書かないのでめちゃくちゃ長くなってしまいました。生活が多少安定したので、これからはもう少し頻度高めに更新できるかもしれません。というよりします。